先ずは私の体験談から・・・。
ある日「IgA腎症」という腎臓の病気になりました。この病気も自己免疫疾患の一つです。
朝起きた時から頭が痛く、時間が経つにつれ痛みが増していき、お昼頃からは寝ずにはいられなくなりました。その日は仰向けで寝ることができず、うつ伏せで寝ていました。昼寝から目が覚め、トイレに行った時の尿の色は黒く、泡だらけでした。そして、洗面台の前で鏡に映った私の顔は、浮腫んでブヨブヨで全く自分の顔ではありませんでした。
自分でもこれは腎臓からきていると推測できたので、腎臓内科に行きました。
尿のタンパク・潜血の数値、クレアチニンの数値から即入院を勧められました。
ある日この病気になったと言いましたが、予兆は半年くらい前からありました。前の年に着たTシャツがキツくなってきていて、少しずつ浮腫んできているのをだんだん太ってきていると勘違いしていましたし、なぜか尿に泡が立つなと思っていたのです。
入院する時には、体はパンパンに浮腫み、靴も入らず、体重は5kg太っていました。入院時は尿のすべてを蓄尿、血液検査、腎生検の結果「IgA腎症」と診断されました。また膀胱がんの可能性もあるかもしれないとその検査もしましたが、結果陰性でした。
自己免疫疾患とは
自己免疫疾患とは、免疫系が正常に機能しなくなり、体の中で自分の組織を攻撃してしまう病気です。一般的には原因不明といわれています。
花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患、リウマチ、膠原病、IgA腎症やネフローゼ症候群などの腎臓病、1型糖尿病など他にも多数あります。病院で病気を診断された時に、ネットなどでその病気が自己免疫疾患かどうかを調べるのも自分を知る上で大切なことだと思います。
免疫系の仕事
免疫系は、細菌やウィルス、寄生虫やがん細胞から体を守るために欠かせない働きをします。この働きをする細胞が白血球です。
体に悪さをするもの(タンパク質)が見つかると、攻撃隊の白血球は攻撃を加えます。
自然界には約500種類ものアミノ酸が発見されているようです。人の体は、そのうちの22種類のアミノ酸の組み合わせで細胞(タンパク質)を作っています。
(食べたタンパク質を体の中で消化してアミノ酸にし、そのアミノ酸を組み合わせて必要なタンパク質に作り替えます。)
では、白血球はどうやって敵を見つけるのでしょうか?
1.先ずは攻撃する相手は、人の体に存在する22種類のアミノ酸の組み合わせの細胞(タンパク質)でなければ攻撃する。
例)攻撃する相手のアミノ酸の組み合わせ ①②㉒㉚㊸
人の体の中にあるアミノ酸を①~㉒で例えています。
2.次に攻撃する相手は、人の体に存在する22種類のアミノ酸の組み合わせの細胞(タンパク質)であっても、もともと自分の体の中にある細胞(タンパク質)と同じ組み合わせでなければ攻撃する。
例)正しい組合せ①②③④⑤ 間違った組合せ①②③⑤⑥
なぜ、白血球は自分の体を攻撃してしまうのか?
新陳代謝が正常に行われていない場合に、白血球は認識違いを起こしてしまうことがあります。
例えば、スギ花粉。小学生の理科の時間、植物の茎を切って、それを顕微鏡で覗き、植物の細胞を見た記憶があると思います。地球上に存在する動植物やウィルスや細菌などは、すべて500種類のアミノ酸の組み合わせでできている細胞の集合体です。
基本、スギ花粉は新陳代謝が正常であれば、人の体は敵とはみなしません。しかし、新陳代謝が正常でない期間が長ければ、ある時スギ花粉を白血球は敵とみなし、次に体に入ってきた時の攻撃に備えてスギ花粉の抗体を作ってしまいます。すると、スギ花粉の時期になると体の中にどんどんスギ花粉が入ってきますので、抗体を作って準備をした体は白血球を出動させて戦いまくるのです。戦いまくった結果、涙やくしゃみやかゆみを出すことを引き起こしてしまいます。
スギ花粉を例にして説明しましたが、どの自己免疫疾患も何らかのタンパク質(抗原)を敵とみなし、それに対し抗体を作り、次に抗原となるタンパク質が体の中に出てきた時に、自分の体の中を白血球が攻撃しまくるのです。
本来は体を守る「抗原抗体反応」が誤作動してしまった結果です。
まとめ
病気になった時、医師から治療を受けます。その時に、「では家庭でできることは無いのかな?」と考えてみてください。栄養を十分に摂り、栄養や酸素の浪費を防いで新陳代謝をできるだけ正常にしていくことは、決して難しいことではありません。
ところが、体に対する知識を持って、栄養を十分に摂り、栄養や酸素の浪費を防ぐことを頑張って実践していても、病気になることはあります。
私は、長期に渡って過度のストレスを感じて生活をしていました。ストレスほど体に大きな影響を与えるものはありません。その結果、IgA腎症という難病指定されている病気になりました。
現代社会はストレス社会と言われています。では、ストレス社会に生きる私達は全員大きな病気にならないといけないのでしょうか。過度のストレスを解消することも大切です。ストレスの原因は多岐にわたりますので、その専門家に依頼するのも大事なことだと思います。
ストレス(刺激)も活性酸素もコレステロールも抗原抗体反応も、本来は人の体にとっては必要なものです。ところがそれらが過剰になり、体に悪さをするから、一般的には悪者にされています。
私は元々、長期にわたる薬を飲むことを受けつけない体です。私のかかりつけ医になってくださっているお医者さんは、私の体をよく理解した上で、いつも対応してくださっています。IgA腎症と診断されて半年経ったくらいから、尿のタンパク・潜血もマイナスになり、クレアチニンの数値も正常にまで戻り、浮腫みや尿の状態も正常になり15年以上が経ちました。