〈ホルモンの活動の総元締め〉
脳にある下垂体は、内分泌器官(ホルモンが関係する臓器)の活動を調整する総元締めの働きをしています。そして、内分泌器官同士の連絡を取っています。
例えば、、、。
食事をして、血液中の血糖値が上がれば、下垂体から膵臓のランゲルハンス島に「インスリン(ホルモン)を作りなさい!」という命令ホルモンを出します。その命令を受けたランゲルハンス島はインスリンを作り出します。
〈自律神経とホルモンの関係性〉
身体の働きをうまく調整するのには、2つの連絡路があります。
1.液性情報による連絡路…血管系(ホルモン)
2.電気信号による連絡路…神経系(自律神経)
この2つは関係が無いように思われますが、両者は互いに影響し合って、身体の働きのバランスを保つように働いています。
例えば、、、。
更年期障害を例に出すと分かりやすいかと思います。
女性が閉経期頃を迎えると、女性ホルモンのバランスが悪くなり、症状として「顔がほてる」「血圧が上がったり下がったり」「イライラする」など、自律神経系の症状を出してきます。
上記のように、ホルモンバランスが悪くなったことを自律神経を通して症状という信号を使ってお知らせしてきます。すべての女性が更年期に重い更年期障害を出してきているわけではありません。その時期に新陳代謝が正常に行われているかどうかも大きく係わってきます。
私の母が、重い更年期障害でした。本人も相当大変だったと思いますが、家族も相当大変でした。その頃は、この時期を乗り切るしかないと思っていましたが、更年期障害がなぜ起こっているのかが理解できれば、母も家族ももう少し楽に乗り切れたと思います。